軽架線システムのための架線張り解説(8)

8.動力を設置する

 

今回は、動力の設置についてご説明します。

これまでに固定索の設置が完了していますので、残るは動索となります。

その動索の起点となるのが動力です。

 

 

■ 動力を用意する

 

軽架線システムに必要な動力は1個(台)です。

ドラムでロープを巻き取るタイプの動力製品や、そうした動力を装備品として備えた機械製品がいろいろ出ています。

動力1個なら候補も広がります。

以下にその例を挙げます。これ以外のものでもかまいません。

中には自走や運搬の機能を備えたものもありますますので、これから購入される場合は全体の業務イメージを描いてから選ぶと良いでしょう。生産中止となっているものは、リサイクルショップやオークションサイトなどで手に入れられることがあります。

 

■ 動力を設置する

 

動力の設置場所は、以前のブログ「軽架線システムのための架線張り解説(2)ー2.支柱を決める」で説明したとおりです。

動索の方向をイメージし、ドラムが向柱(または元柱)に対して正対するように動力を設置します。

※ロープウインチでは正対が不要。

 

■ アンカーに繋ぐ

 

ベルトスリングなどを用いて、動力の背後側をアンカーに繋ぎます。

なお、先の図にある集材機タイプのものはドラムへの入射角度(フリートアングル)が適切に固定される必要がありますので、複数のアンカーを使ってドラムの向きが振られないような工夫を適宜行ってください。

 

 

 

【タルミを取る】

なお繋いだばかりのベルトスリングはたるんでいますので、実際に動力を動かして動索の張力が伝わると動力(機械)がズレ動いてしまいます。林内作業車など自走式のものは、少し自走させてタルミを取っておきましょう。

自走式でないものは、動索を張った後に行うとよいでしょう。

 

 

■ 資機材リスト

 

以上、動力を設置する作業についてご説明しました。

この作業に関して、使用する資機材は以下のとおりです。

 


 

今回はここまでです。

次回(9)は、「動索を引き回す」ことについてご説明する予定です。

 

お付き合いくださいましてありがとうございました。

 

なお前回ブログをご覧になりたい方は以下にございます。 

 

軽架線システムに適した地形について説明しています。

 

 

架線張りに使用する支柱(立木、株)について説明しています。

 

 

集材路の伐開について説明しています。

 

 

固定索を先柱に取り付ける方法について説明しています。

 

 

控索で先柱を補強する方法について説明しています。

 

 

固定索を元柱とアンカーに取り付ける方法について説明しています。

 

 

控索で元柱を補強する方法について説明しています。

 

どうか合わせてお読みください。