固定索繊維ロープ MainLine4814
二重構造(ダブルブレード)の繊維ロープで、架線作業用に作られています。強度と伸びにくさを兼ね備えたHMPE製のコアを、48ストランドの外層に包み込むことで、硬く引き締めています。
型崩れしにくいことから、架線作業における固定索(主索、親綱、本線とも)としての用途に向いています。
外層は耐摩耗性にすぐれたポリエステルを使用してコアを密閉しているため土砂粒が入り込みにくい(コア内部での土砂粒との擦れが繊維断裂の原因です)構造をしているため、野外や山林での作業に向いています。
【仕様】
(※)HMPEは東洋紡製の超高分子量ポリエチレン繊維。ダイニーマ(DSM社)と同等クラスの強度を持った素材です。
固定索繊維ロープMainLine4814は、架線用搬器HANAKO A2を使った架線運搬にご利用いただけます。
【設置の仕方】
一端は先柱に繋ぎます。もう一端は元柱を経由しアンカー側に引き回します。そしてその端をアンカーに設置した手動ウインチに繋ぎ、固定索を緊張~弛緩できるようにします。
【固定索の繋ぎ止め方】
本ロープは端部にアイ加工(スプライス)されていませんので、先柱側と手動ウインチ側にアイを(一時的に)作って掛けるようにします。これには係留用ロープが必要になります。係留用ロープを使った固定索の繋ぎ止め方はブログ「繊維ロープをつかむ方法」をご参考ください。
【サイズ】
本ロープは、径Φ14ミリのみのラインナップとなります。破断強度10.1tfが荷重の100倍超の規格となっているのは以下前提に基づきます。本ロープをお使いにならない場合においても同程度かこれ以上の強度を持ったロープを使用されることをお勧めします。
※ワイヤーロープを固定索に使う場合は通常、安全係数2.7(労働安全衛生規則の法令に基づく値)とされていますが、繊維ロープはワイヤーロープに比べ伸びやすいため、安全係数を大きめの10倍にとっています。この安全係数には、塑性変形(元に戻らない伸び)の発生を抑えるための余裕強度が含まれています。この想定は弊社見解であり一般的な見解ではありません。
【手動ウインチ】
ロープにかかる実効張力が1tfであることをふまえ、使用荷重が1tf以上の手動ウインチ(チルホールやレバーブロックなどの製品)をお使いください。レバーブロックの場合は揚程が3m程度必要です。
固定索繊維ロープMainLine4814はメートル単位で切り売りしていますので、ご希望の際は必要な長さをお知らせください。
商品名 |
固定索繊維ロープ MainLine4814 |
型番 |
ML481401 ※メートル単位による切り売りの型番です |
サイズ |
径Φ14mm 破断強度10.1tf |
端加工 |
アイ加工は行っていません※付属品 |
納期 | お問合せください |
※(付属品)係留用ロープ 40m以上ご購入の場合、支柱やウインチに固定するための係留用ロープをお付けします。
伸びによる垂下現象が問題になることがあるため、経路長50m以上での使用はお勧めしていません。
架線用搬器HANAKO A2の固定索としてMainLine4814をお使いになる場合、繊維ロープ用ブレーキ【サイズ14】が必要になります。
繊維ロープ用ブレーキを合わせてご購入される場合【サイズ14】をご指定ください。
固定索繊維ロープMainLine4814の価格とお見積は下記ページにてお問合せください。