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立体文字の看板や道案内を丸太から作ってみませんか。
木の厚みが生きてしっかり重厚感が出るため、よく目立つ看板を作れますよ。
立体文字はチェーンソーアート(チェーンソーカービング、丸太の彫刻)ほど難しくありません。
アルファベットなど簡単な字画の文字を選ぶことがポイントで、初めての方もすぐにマスターできます。
【必要な道具一覧を公開】自分もやってみたいと思う方はぜひ。チェーンソーを使う方ならどなたでも簡単に。
ここでは「SEKI」(関市)の立体文字の作成過程をご紹介します。
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1.丸太を固定する
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使用するのは未利用間伐材です。使い道(売り先)のない間伐材で十分用を足します。長さは1.5〜2m(自分の身長ぐらい)、径は20センチ前後のものが扱いやすいです。
スギやヒノキなどの針葉樹は簡単に皮むきができるので、最初にしておきます。使うのはマイナス・ドライバーです。スクレーパー(ペンキ剥がしに使う道具)があればお使いください。
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このようにマイナス・ドライバーの先を立てて送ると簡単に皮を剥けます。
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木材トングで丸太の端を持ち上げ、丸太バイス 立介の口金に載せます。丸太を持ち上げるのは手だけでもかまいませんが、木材トングがあると負担が軽くなります。
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丸太バイス 立介のクランプ(グリップ部分)をつかんで起こします。すると丸太の端が口金に収まるように入ります。
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丸太の端が口金に収まったらクランプを回して締めます。
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丸太の反対側を持って起こします。これも木材トングで掴むと負担が軽くて済みます。
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丸太を真っ直ぐに立たせ、ぐらつきがないか確かめます。
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2.平面をつくる
こんな感じで平面をつくります。
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文字を描く平面を作るため、真ん中に厚さ5〜6センチほどの板を残します(魚を3枚におろす要領)。ゴールはこの写真のイメージですが、始まりから説明します。
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中心に5〜6センチの幅を残すように、左側を上から縦挽きします。
力のあるチェーンソーを使うとよいでしょう。ここではスチール製MS261(排気量50cc)を使用。
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右側も同様に縦挽きして切り落とします。
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平面ができたら、文字を下書きします。線はかなりラフな感じでOKですが、文字の大きさや文字間(スペース)はしっかりイメージしておくようにします。ここでは油性マーカーを使用。切ったばかりの丸太は水分が多いので、太字・平芯のマーカーが書きやすいでしょう。
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3.立体文字をつくる
下書きをたよりに上から順番に加工していきます。
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トップハンドル・タイプのチェーンソーを使って文字を掘ります。トップハンドル・タイプのものは出力は小さいですが軽いため取り回しが楽です。ここではカービングバーを付けた共立CS252T(排気量25cc)を使用。
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カービングバー(上側)は、先端が細くなっていいるので細かい作業に向いています。下側が普通のバーです。
バーによってドライブリンク数が違う(上側は52コマ、下側は60コマ)関係で、同じソーチェーンが使えなかったりしますので注意しましょう。
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突っ込み切りもカービングバーだと簡単にできます。普通のバーよりもキックバック(手前に跳ね返る動作)を抑えらるため安心して作業ができます。
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表側が荒削りな状態ですが、終わりました。「SEKI」の文字がはっきり見えてきました。
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裏側からもチェーンソーを入れて形を整えます。表⇔裏を交互にチェックして理想の形に近づけます。
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仕上げに、表面の凹凸を削って平らにし、バリ(角から飛び出した毛羽立ち)も切り落とします。撫でる感じで軽く当てれば十分です。
このときマーカーの下書きも消えてくれます。
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仕上がりはこの程度に。凹凸が若干残りますが、バリはほとんど取れます。(写真はトップ画像の右側の例のクローズアップ)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=990x10000:format=jpg/path/sdf6b13572ce340ad/image/i88c23eaa1b948789/version/1661068211/image.jpg)
完成。
好みですが、写真は文字部分だけ切り落とした状態です。
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4.必要な道具
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この事例では「丸太バイス 立介II」を使用しました。ピン立介の固定深さ(4/7/10cmの3段階)の調整用ですが、今回は使用していません。立介(たちすけ)の詳細はメーカーのHPをごらんください。→こちら
今回の事例では使用していませんが、他にあると便利なものを以下に紹介しておきます。
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以上、丸太から立体文字をつくる方法についてご案内申し上げました。
間伐材の新しい使い道にいかがでしょうか。
最後まで有り難うございました!
(ご参考)この事例はYouTube動画でご覧になることもできます