超丈夫な道具袋の作り方
これは山仕事をされる方にとって、共通の悩み事かもしれません。
チェンソーの目立て用ヤスリなどを入れる道具袋を、みなさんはどのようなものをお使いですか?
メーカーから付属で付いてきた袋は、サイズが小さめで入れたい道具がはみ出てしまいませんか。
ヤスリに柄を付けたりすると袋からはみ出してしまうことがあります。

ここでは送水用ホースを使った、超丈夫でおさまりのよい道具袋の作り方をお伝えします。
所要時間は1~2時間。
少し空いた時間ができたときに思い出してみてください。

私がいつも持ち歩いているのは、太さの違うヤスリを何本かと、目立て用クランプ(自家製)、そしてボックスレンチです。
ヤスリには柄を付けている関係で、既製の道具袋に入りきらずはみ出していました。
そして、今回使用する道具袋の素材は下側にある、送水用ホースです。
これを45センチ使いました。
※道具の長さが30センチなので、折り返しを15センチほど足して45センチにした、というわけです。

送水用ホースは、お近くのホームセンターの農業資材コーナーで手に入ります。
ホースといっても普段はぺしゃんこになっています。
厚さ1ミリもあるPVC素材(ポリ塩化ビニル)でできているのですが、折り目がつけられているからです。
袋として使うためにもうってつけの形だと思いませんか?
サイズ(幅)はいろいろありますので、入れる道具のサイズにあわせて購入ください。
私のは幅120ミリで、300円/m単価ほどで切り売りされていました。

ドリルを使い、端のほうに5ミリ間隔ぐらいで下穴をあけます。
ドリル径は2ミリです。
PVCはとても丈夫な素材なので、これをしておかないと縫い針を貫通できません。

この下穴に、たこ糸(径1.5ミリ程度)を使い、縫い針で縫い込んでいきます。
クランプで生地をテーブルに固定しておくと、縫う毎に起きる糸の捻れを取り除き易くなります。

縫い終わるとこのようになります。
これで袋の下端ができあがりました。
※ホースの一端が袋の下端になる、というわけです。

袋の上端(ホースのもう一方の端)は、ヒモを取り付けておきます。
写真のヒモは径4ミリの綿ロープ。
下穴には5ミリ径のドリルを使いました。
なお、道具を出し入れしやすいよう、片側だけ開口部を切り取っておくと良いでしょう。
これで出来上がりです。

道具を入れるとこんな姿に。
とても丈夫なうえ、収まりもよいので道具を落としたりする心配がなくなります。
PVCのごわっとした肌触りもまた安心感を呼びます。
愛着の道具には愛着の道具袋が必要ですね。
どうもお粗末様でした。